モラハラを放置すると危険?カウンセリングは効果がある?
- hi kumato
- 2023年11月30日
- 読了時間: 10分
更新日:2023年12月12日

「カウンセリングはモラハラにも効果がある?」
「モラハラをする人の特徴やチェックポイントについて知りたい」
「モラハラの対処法や放置する危険性とは?」
SNSの普及も相まって、カウンセリングが以前よりも身近になった現代。
そんなカウンセリングは、モラハラにも効果があるのでしょうか。
そこで本記事では、モラハラの概要から特徴、対処法について解説していきましょう。
最後には、カウンセリングの費用相場や安心できるカウンセラーの紹介も行っています。
現在カウンセリングを受けている方も、もし現状に不満がある場合は、ぜひ最後までご覧ください。
モラハラとは
モラハラは「モラルハラスメント」の略で、心理的または感情的な虐待の形態の一つです。
この問題は、パートナーや家族の中で発生することが多く、被害者はしばしば自己価値観の喪失や不安、抑うつなどの心理的な影響を受けます。
モラハラの具体的な行為には、言葉での侮辱や脅迫、無視や孤立、意思の無視、行動や自由の制限などが含まれます。
モラハラは暴力や肉体的な虐待とは異なり、目に見えにくいため、被害者が問題に気付くのに時間がかかることがあります。
したがって、周囲のサポートや専門家の助けが必要です。
モラハラをする人の特徴
モラハラの定義についてわかったところで、ここからはモラハラをする人の特徴を、網羅的に解説していきます。
ここでは、以下の5つの特徴について見ていきましょう。
自分に自信がない
幼少期に親からモラハラを受けていた
親が過保護だった
人に裏切られた経験がある
支配欲が強い
それぞれ確認してください。
自分に自信がない
モラハラをする人の自信の欠如は、その行動の背後にある重要な要素です。
自分に自信がない人は、自分自身に不安や不満を感じるため、他人を攻撃したり、支配しようとしたりすることで自己価値を確立しようとします。
自信がないため、相手の欠点や弱点を強調することで自分を優位に立たせようとする傾向があるのです。
自己自信の欠如は、幼少期や過去の経験、社会的な圧力など、さまざまな要因によって形成されることがあります。
このような人々は、自分自身をコントロールして自己実現することができないため、他人をコントロールしようとするのです。
モラハラをする人の自信の問題を解決するためには、彼らの自己肯定感を高めるための支援や適切なカウンセリングを受けることが重要です。
自己価値観を向上させることで、他人を攻撃する必要性が減り、より健康的な関係性を築くことができます。
幼少期に親からモラハラを受けていた
モラハラをする人の中には、幼少期に親からモラハラを受けていたという経験を持つ人がいます。
親からのモラハラは、身体的な虐待や暴力ではなく、言葉や態度を通じて行われる心理的な虐待です。
幼少期にモラハラを受けると、被害者は自己肯定感や自信を失い、自分自身に否定的な信念を抱く傾向があります。
モラハラを受けた子どもは、自分が愛されるためには他人を攻撃したり支配したりする必要があるという誤った信念を抱くことがあるのです。
親が過保護だった
モラハラをする人の中には、親が過保護だったという経験を持つ人がいます。
過保護な親は、子供の成長や自立を妨げることがあります。
子供に経験や困難に立ち向かう機会を与えないため、子供は自信や自己肯定感を形成することが困難になることが多いです。
過保護な環境では、子供は自分自身を信じることができない傾向にあるため、彼らは他人を攻撃して支配しようとすることで、自己の確立を試みる場合があります。
人に裏切られた経験がある
モラハラをする人の中には、人に裏切られた経験を持つ人がいます。
裏切りは、信頼関係や絆を壊す行為であり、被害者に癒えない深い傷を残すことも。
裏切られることで被害者は自己肯定感を失い、他人に対して警戒心を抱くようになることがあります。
モラハラをする人は、自分自身に不安や不満を感じ、他人を攻撃したり支配したりすることで、自分の価値を確立しようとするのです。
裏切られた経験を持つ者は、自己防衛のために他人を先手で攻撃する傾向があります。
また、裏切りの経験から、他人に対して警戒心を強め、関係を深めることを避けるかもしれません。
裏切られた経験は、信頼や関係性の形成に深刻な影響を与える可能性があります。
モラハラをする人が裏切られた経験を抱えている場合、その行動の原因を理解するためには、その背景にある心理的な傷やトラウマを考慮する必要があります。
支配欲が強い
モラハラをする人の中には、支配欲が強いという特徴を持つ人がいます。
彼らは自分自身の力や存在感を示すために、他人を支配する傾向があります。
支配欲が強い人は、他人を制御し、自分の意思や欲求を押し付けることで満足感や自己肯定感を得ようとするのです。
彼らは相手の思考や感情を無視し、自分の意見や要求を押し通すことに執着します。
また、支配欲が強い人は自己中心的であり、自分の利益や欲求を優先させる傾向があります。
彼らはモラハラを行う場合、相手に恐怖を覚えさせて支配しようとするのです。
たとえば、言葉や態度などの方法を使って相手を脅し、自分の欲求に従わせます。
この行動は被害者に精神的な苦痛やストレスを与え、自己肯定感や自己意識を傷つける場合があります。
モラハラのチェックポイント
ここからは、気づきにくいモラハラチェックポイントを箇条書きで紹介します。
パートナーを会社の飲み会に行かせない
店員などに対して突然クレーマーとなる
パートナーの向上心や楽しみを否定する
パートナーの行動を支配しようとする
スマホを盗み見たり、チェックしたりしている
ちょっとしたことですぐに不機嫌になったり無視したりする
パートナーの悪いところを指摘すると「あなただって」と争点を転換する
子供を独占して遊ばせてくれない
以上に当てはまっているからモラハラというわけではありませんが、傾向として参考にしてください。
モラハラを放置する危険性
モラハラを放置することには深刻な危険性があります。
被害者は長期間にわたってモラハラに晒されることで、心理的なストレスが増大し、精神疾患を抱える可能性があるのです。
モラハラによる加害行為は、被害者の自尊心や自己価値観を傷つけるため、うつ病や適応障害などのうつ病スペクトラム障害を引き起こす可能性も。
また、過度なストレスや不安を引き起こし、心身症を発症させる可能性もあります。
さらに重度の場合は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の発症リスクが高まることも。
モラハラは長期間にわたって続く場合があり、被害者は常に恐怖や緊張に晒されます。
これによって、被害者の心理的な負担は増大し、精神衛生上の問題が生じる可能性が高いです。
そのため、モラハラは即座に対処しなければならない重要な問題であるといえるでしょう。
モラハラの対処法
モラハラの危険性がわかったところで、ここからはモラハラの具体的な対処法について解説していきます。
有効な方法は以下の3つです。
証拠を残しておく
直接相手に伝える
カウンセリングを利用する
それぞれ確認してください。
証拠を残しておく
モラハラの対処法の一つとして、証拠を残しておくことが重要です。
モラハラ被害者は、被害を主張する時に証拠を提示することで、自分の主張を裏付けることができます。
たとえば、メールやテキストメッセージのスクリーンショット、録音、写真など、相手の嫌がらせや暴言を記録することが大切です。
証拠を持つことで自信を持ち、自己防衛のための具体的な行動を起こすことができます。
また、証拠を残すことは、第三者の介入や法的手段を検討する際にも有力な裏付けになるのです。
直接相手に伝える
モラハラの対処法の一つとして、直接相手に伝えることが重要です。
被害者は、モラハラをしている相手に対して、その行為が自分に与える影響や不快感をきちんと伝えるべきです。
これにより、相手に自覚を促し、問題解決の一歩を踏み出すことができます。
ただし、相手が応じない場合もあるため、自己保護のために必要な距離をとることや、第三者の助けを求めることも重要です。
また、自己防衛のためにコミュニケーションのスキルを磨くことも有効です。
カウンセリングを利用する
モラハラの対処法の一つとして、カウンセリングを利用することが大切です。
カウンセリングは心理的なサポートを受ける場であるため、自己回復や問題解決に役立つでしょう。
カウンセラーは被害者や加害者に対し、安心した環境で話を聞き、感情や思考を整理するお手伝いをします。
また、カウンセリングでは自己肯定感やコミュニケーションスキルの向上を促し、モラハラに対する適切な対処方法を教えることで、被害からの回復を支援します。
カウンセリングは被害者・加害者の心の健康を取り戻すための貴重な手段です。
カウンセリングの効果
次に、カウンセリングの効果について、以下2つの観点から見ていきましょう。
自分の気持ちを整理できる
第三者から意見をもらえる
それぞれ解説していきます。
自分の気持ちを整理できる
カウンセリングの効果の一つは、自分の気持ちを整理できるということです。
カウンセラーとの対話を通じて、自分の感情や思考を客観的に見つめ直し、整理することができます。
感情の混乱や複雑さを整理することで、自分自身の内面の変化や成長を実感することができます。
また、自分の気持ちを整理することで、モラハラに対する対処法や自己防衛の方法を具体的に考えることもできるでしょう。
その結果、自己回復や問題解決に向けて前に進む力が生まれます。
第三者から意見をもらえる
カウンセリングの効果の一つは、第三者から意見をもらえるということです。
被害者はモラハラの状況に閉じ込められ、自分の判断が曇ってしまうことがあります。
そのため、信頼できる第三者から客観的な意見をもらうことが重要です。
第三者の視点やアドバイスを通じて、自分の立場や感情を客観的に見つめ直すことで、適切な判断や行動が可能になるでしょう。
第三者の意見は、被害者の思考の幅を広げ、新たな視点や解決策を見つけるための貴重なツールとなります。
カウンセリングの費用相場
カウンセリングの費用は、一般的には30分5,000円以上が相場とされていますが、実際の料金はカウンセラーの資格や経歴、カウンセリング施設によって大きく異なります。
一般的な相場は参考になりますが、カウンセラーによってはそれ以上の料金を設定している場合もあります。
高い料金を設定している場合、そのカウンセラーは高い専門性や経験を持っていることが多いです。
また、カウンセリング施設によっても料金は大きく異なります。
大手の施設や専門的な施設は料金が高い傾向にありますが、そこで受けられるサポートや環境の充実度も高いです。
料金は一般的な目安ですが、自身の予算やニーズに合わせて、価格だけでなくカウンセラーの能力や施設の環境も比較検討することが大切です。
カウンセリングはモラハラにも効果がある
カウンセリングはモラハラに対しても効果があります。
カウンセリングを受けることで、被害者は自分の感情や思考を整理し、モラハラの被害に遭っていることを認識できます。
さらに、カウンセラーの支援を受けながら、自己肯定感や自己価値感を回復し、自己防衛の方法や問題解決のスキルを身につけることができるのです。
また、カウンセリングは被害者だけでなく加害者にも役立ちます。
カウンセリングを通じて回復や成長を促され、モラハラからの脱出や自己実現に向けた道を歩むことができます。
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