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カウンセリングはいつ終わる?終結のタイミングを解説

更新日:2023年12月12日




「カウンセリングは終わらないって本当?」

「カウンセリングの終結は誰が決める?」

「カウンセリングの終結のタイミングとは?」

ストレスの多い現代。

SNSの普及も相まって、カウンセリングは以前よりも身近になりました。

とはいえ、まだまだ手軽な利用はほど遠く、精神的に悩んでいる方は多くいます。


そこで本記事では、カウンセリングの終結に関する冒頭の疑問について解説していきましょう。

最後には、安心できるカウンセラーの紹介も行っています。

現在カウンセリングを受けている方も、もし現状に不満がある場合は、ぜひ最後までご覧ください。


カウンセリングの終結は誰が決める?

まずは、そもそもカウンセリングの終結は誰が決めるのかから解説していきます。

ここでは網羅的に、以下の3パターンについて見ていきましょう。


  • 相談者が決める場合

  • カウンセラーが決める場合

  • 相談者とカウンセラーが話し合って決める場合


それぞれ確認してください。



相談者が決める場合

カウンセリングの終結は、相談者が決める場合があります。

この場合、相談者は自身の目標やニーズに応じてセッションを受ける期間を決められます。

セッションにより目標が達成され、問題解決や心理的な成長が見られれば、相談者は終了を選択できるのです。

また、相談者自身が今後の人生において独自に対処策を見つけ、カウンセリングのサポートを必要としなくなった場合も終結が適切です。


カウンセラーは相談者の進展を尊重し、終結の際にはセッションの振り返りや総括を行い、必要なサポートを行います。



カウンセラーが決める場合

カウンセラーがカウンセリングの終結を決める場合もあります。

相談者の心の健康が最優先です。


まずはカウンセリングの目標が達成されたかどうか、相談者の状況が安定したかどうか、セッションの必要性や有効性の評価などが行われます。

カウンセラーが相談者の進展を適切に評価し、カウンセリングの終結が適切であると判断した場合、相談者に提案という形で確認を取ったうえで終了するのが一般的です。

その際、必要なサポートやアフターケアの提供も行われますが、相談者が希望する場合にはカウンセリングを継続することもあります。


相談者とカウンセラーが話し合って決める場合

カウンセリングの終結は、相談者とカウンセラーが話し合って共同で決めることがあります。

その際、まず行われるのが、相談者の目標やニーズ、セッションの進展のカウンセラーとの共有、両者による意見交換です。


相談者の意見や感じることを尊重し、カウンセラーは相談者の判断を支えます。

相談者が自分自身でセッションの必要性や終了のタイミングを判断し、カウンセラーとの意見の調整を行います。



カウンセリングの終結のタイミング

次に、カウンセリングの終結のタイミングについて解説していきます。

ここでは、以下の2つの観点から解説します。


  • 相談していた問題が解決したとき

  • 相談者の気持ちの整理がついたとき


それぞれ見ていきましょう。


相談していた問題が解決したとき

カウンセリングの終結タイミングのひとつは、相談していた問題が解決したときです。

相談者がカウンセリングを通じて目標を達成し、問題の解決が実現された場合、セッションの終了を選択できます。


カウンセラーは進展状況を評価し、問題解決や心理的成長が確認されたらサポートを提供します

また、相談者自身が今後の人生で問題に対処する自信を持ち、独自に問題解決に向けた取り組みを行えるようになった場合も、カウンセリングの終結が適切です。


相談者の気持ちの整理がついたとき

カウンセリングの終結は、相談者が自分の気持ちや思考を整理し、心理的な安定感を得たときも適切とされます。

相談者が自己理解を深め、内面の葛藤や困難に向き合えるようになったとき、カウンセリングの終結は近いでしょう。


カウンセラーは相談者の成長を評価し、セッションの終了に向けたサポートを提供します。

相談者が自分自身で問題に対処し、自己成長を継続する自信を持つようになった場合も、カウンセリングの終結が適切です。


カウンセリングの終結時に検討する項目

最後に、カウンセリングの終結時に検討する項目について解説して終わります。

各種精神疾患・精神障害の診断基準は、アメリカ精神医学界ないし世界保健機関(WHO)によって定義されたものが一律で使われています。

しかし、カウンセリングの終結条件として一律で決められたものはありません。


そこでここでは、3名の心理学者・精神科医の「終結条件」を紹介していきます。


  • フロイトの提唱した終結条件

  • ユングの提唱した終結条件

  • 河合隼雄の提唱した終結条件


それぞれ見ていきましょう。


フロイトの提唱した終結条件

フロイトは、オーストリアの心理学者です。


フロイトが提唱した終結条件は以下の通りです。


  • 患者が不安も症状も克服したとき

  • 患者の病理現象の再発が懸念されないとき


この2つがもっとも典型的であり、現代でも反映される終結条件と見て良いでしょう。


ユングが提唱した終結条件

次に、1875〜1961年を生きたスイスの心理学者・ユングが提唱した終結条件を見ていきましょう。


  • 患者が適切な助言を受け入れたあと

  • 完全とまではいかなくとも十分な告白をしたあと

  • 今まで無意識にあったが、それを意識することで生活や活動に活力を与えることになるある用要な心的内容を認識したあと

  • 苦労して成しえた幼児心理からの脱却

  • 困難で異常であるだろう環境条件に、新たに理性的な方法で適応できるようになったあと

  • 苦痛な症状が消失したあと

  • 試験、結婚、離婚、転職などの運命の好転のあと

  • 以前に入信していた教会や教典に再び戻ったり、あるいは改宗したあと

  • 実際的な宗教哲学をつくり上げるようになったあと


ユングは「これらの九つのカテゴリーのいずれかに該当するにもかかわらず分析作業をやめようとしない患者がいる。なかには宗教上の改宗や、さらに神経症の症状が解消してさえ分析を終えようとしない患者がいる」としています。


河合隼雄の提唱した終結条件

ユングの論には、日本人には実感を持ちづらい「宗教観」の考慮が見られました。

そこで最後に、日本人である河合隼雄の提唱した終結条件を確認しましょう。

河合隼雄は、1928〜2007年を生きた日本の心理学者です。


  • 自己実現という観点からみて、相談者の人格に望ましい変化が生じた

  • 相談者の訴えていた症状や悩みなど外的な問題についても解決された

  • 内的な人格変化と外的な問題解決の間の関連性がよく了解される


このようにしたうえで「終結においては、以上の三点について、カウンセラーと相談者が話し合って了解し合い、カウンセリングによってなした仕事の意味の確認が出来る」と記しています。


カウンセリングが終わらないときはカウンセラーに聞いてみよう

カウンセリングが終わるかどうか不安な場合、まずはカウンセラーに相談しましょう。

カウンセリングは相談者のニーズやペースに合わせて進められるべきです。

もし心配や疑問がある場合、それをカウンセラーに伝えてみましょう。

カウンセラーは相談者の状況を理解し、必要なサポートやアドバイスを提供できます。


相談者の不安や悩みを共有することで、適切な解決策を見つけることができるかもしれません。

カウンセラーは相談者の利益を考慮し、セッションの終了または継続の判断を支援します。

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